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米上院が無罪評決、トランプ氏弾劾裁判 「道義的に責任」と共和党

ロイター / 2021年2月15日 7時2分

 2月13日、米上院は、連邦議会占拠を巡るトランプ前大統領への弾劾裁判で無罪との評決を下した。有罪支持57票に対し無罪は43票で、必要な3分の2に届かなかった(2021年 ロイター/Al Drago)

[ワシントン 13日 ロイター] - 米上院は13日、連邦議会占拠を巡るトランプ前大統領への弾劾裁判で無罪との評決を下した。有罪支持57票に対し無罪は43票で、必要な3分の2に届かなかった。

大統領の煽動が議会乱入につながったとする弾劾裁判では共和党の7議員が有罪に投票した。上院は民主・共和両党がそれぞれ50議席を占めている。

上院共和党のトップのマコネル院内総務は無罪に投票したが、「実質的かつ道義的に責任がトランプ大統領にあるのは疑問の余地がない。大統領の望みと指示によって行動したと暴徒は信じている」と述べ、前大統領への批判的姿勢を示した。

バイデン大統領は声明で、有罪判決には至らなかったが罪状の大部分は争点にならず、共和党からも有罪投票がでたことを指摘。「今回の事件は民主主義のもろさを思い知らされた。米国に暴力や過激主義の存在場所はない」と述べた。

民主党のペロシ下院議長は、有罪とならなかったことは「暗黒の日々と最も不名誉な出来事」のひとつとして米国の歴史に刻まれるだろうと指摘した。

弾劾裁判が迅速に結審したことで、バイデン大統領は1兆9000億ドル規模のコロナ対応の経済対策や閣僚の承認などに注力できる。

しかし米議会や国内の分断状況は続く。トランプ氏は無罪となった後、「米国の歴史上、新たな魔女狩りを示した」との声明を公表した。

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