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世界の有力機関投資家、東芝臨時総会での株主提案に賛意

ロイター / 2021年3月15日 7時49分

 3月15日、東芝が今週開催する臨時株主総会を前に、複数の世界の有力な機関投資家が株主提案に賛成の意向を示している。写真は2017年6月、都響で撮影(2021年 ロイター/Issei Kato)

[東京 15日 ロイター] - 東芝が今週開催する臨時株主総会を前に、複数の世界の有力な機関投資家が株主提案に賛成の意向を示している。東芝の大株主は、昨年の定時総会の運営の適正性について調査を求めており、有力な投資家がこれを後押しすることは、株主提案に反対している経営陣への逆風となりそうだ。

ノルウェー政府年金基金を運営するノルゲスバンクは、経営陣の実効性や株主保護に関する懸念を背景に、株主提案への賛意を表明。米公的年金基金のカリフォルニア州職員退職年金基金(CalPERS)も賛意を示している。フロリダ州公務員年金基金や、カリフォルニア州教職員退職年金基金(CalSTRS)も賛成の意向だ。

東芝が18日に開催する臨時総会では、シンガポールの投資ファンドで東芝の筆頭株主のエフィッシモ・キャピタル・マネジメントが、昨年の定時総会の運営を巡って第三者委員会による調査の必要性を主張し、担当する弁護士を選任するよう提案している。

一方、東芝の取締役会は2月、株主提案に全会一致で反対する決議をした。社外取締役のみで構成する監査委員会が外部弁護士事務所を交えて内部調査を実施したとし、株主が提案する調査の必要性を認めなかった。

(山崎牧子、平田紀之)

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