中国華融資産管理、大手2社が格付け見直し 決算発表延期で社債急落
ロイター / 2021年4月14日 15時19分
[上海 13日 ロイター] - 格付け大手ムーディーズとフィッチは13日、中国の華融資産管理が2020年決算発表を延期したのを受け、同社の信用格付けを見直していると明らかにした。この影響で同社の社債価格は急落した。
ムーディーズは、華融資産管理の長期および短期発行体格付けや基礎的信用力評価、オフショア資金調達部門が発行した社債を格下げ方向で見直していると発表した。
フィッチは同社の長期発行体格付け「A」と複数の社債の格付けを格下げ方向で見直していると表明した。
華融は3月31日に「関連取引」の完了まで2020年決算発表を延期すると発表。
ムーディーズは、この発表後の市場の不安定化を理由に、華融の借り換えリスクが高まる可能性を指摘した。
リフィニティブのデータによると、同社の表面利率3.75%・発行額9億ドルの2024年5月償還債は利回りが4.656%に上昇。3月31日時点では約2%だった。
ムーディーズは「関連取引の詳細が不明で2020年決算発表がいつ公表されるかも分からない」とし、信用力に与える影響は不透明だとした。ただ、今後1年間に償還予定の社債は同社の総資産に比べてわずかな額のため、リスクが部分的に抑えられているとした。
リフィニティブのデータによると、華融と子会社の既発債は517億2000万ドルに上る。これまでに、債務再編を回避するために資産売却を計画しているとの報道が出ている。
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