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アイルランド医療サービスにランサムウエア攻撃 ワクチン接種に影響なし

ロイター / 2021年5月14日 18時2分

 5月14日、アイルランドの公的医療サービス提供母体である保健サービス委員会は、ランサムウエア(身代金要求型ウイルス)による大規模なサイバー攻撃を受けて、すべてのITシステムを停止したことを明らかにした。写真はダブリンのワクチン接種会場で4月撮影(2021年 ロイター/Clodagh Kilcoyne)

[ダブリン 14日 ロイター] - アイルランドの公的医療サービス提供母体である保健サービス委員会(HSE)は14日、ランサムウエア(身代金要求型ウイルス)による大規模なサイバー攻撃を受けて、すべてのITシステムを停止したことを明らかにした。

情報を最大限保護するための予防的措置。新型コロナウイルスワクチンの接種には影響はないという。

HSEは、サイバー攻撃が他のサービスにどのような影響を及ぼすか検証を進めていることを明らかにした。

首都ダブリンのある産婦人科病院では、急病患者などを除き、14日の外来予約を全てキャンセルした。

HSEのポール・リード最高経営責任者(CEO)はアイルランド放送協会(RTE)に「非常に巧妙な攻撃で、並みの攻撃ではない。HSEの中核サービス全てに関わる国と地方のシステム全てに影響が出ている」と発言。

「幸いワクチン接種は継続している。これは別のシステムだ」と述べた。

ハッカー攻撃の影響を受けたのは、主に中央サーバーに保存されていた情報で、医療機関の機器ではないという。

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