日経平均は3日続伸、年初来高値を更新 31年ぶり水準に
ロイター / 2021年9月14日 15時34分
[東京 14日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、3日続伸した。2月16日につけた終値ベースでの年初来高値(3万0467円75銭)を上回った。東証株価指数(TOPIX)は2100ポイント台に乗せ、こちらも年初来高値を更新した。
引き続き物色意欲が強い中で上値追いに弾みがつき、ともに31年ぶりの高値水準となった。
13日の米国株式市場はS&P総合500種が6営業日ぶりに反発。市場では下院民主党による連邦法人税率引き上げ案や週内に発表される米インフレ指標に注目が集まったという。ダウ工業株30種も反発したが、ナスダック総合は続落して取引を終えた。
日本株は前日までの好地合いを引き継いで、上昇してスタート。主力銘柄を中心に物色されて上値を追い、取引時間中の年初来高値を更新した。その後は、急速な上昇に対する警戒感や過熱感に加え、高値更新による目標達成感も生じ、いったん利益確定売りに押された。ただ、先高感も根強く、後場には高値圏でのもみあいが続いて、終値ベースでも年初来高値の更新となった。
TOPIXは先に年初来高値を上抜けており、日経平均も続いたことで、市場では「本格的な上昇波動入りがあらためて確認された」(SMBC日興証券の太田千尋投資情報部部長)との声が聞かれた。
一方、25日移動平均線からの乖離率が7.62%となり、過熱感の目安とされる5%を引き続き超えている。「目先の過熱感は否めず、スピード調整が生じやすい」(太田氏)ともみられている。
TOPIXは1.01%高で取引を終了。東証1部の売買代金は3兆3450億2400万円と膨らんだ。東証33業種では、上昇率上位が保険業、海運業、石油・石炭製品だった一方、下落したのは鉱業、その他製品、医薬品、電気・ガス業の4業種だった。
トヨタ自動車やソニーグループ、ホンダなどの主力株がしっかりだったほか、日本製鉄が年初来高値を更新。東京エレクトロンなど半導体関連もプラスが多かった。一方、ソフトバンクグループやファーストリテイリング、任天堂は軟調だった。
東証1部の騰落数は、値上がり1707銘柄に対し、値下がりが380銘柄、変わらずが101銘柄だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 30670.10 +222.73 30584.77 30,504.81─30,795.78
TOPIX 2118.87 +21.16 2105.79 2,103.02─2,120.18
東証出来高(万株) 133901.00 東証売買代金(億円) 33450.24
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