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豪8月就業者大幅増、失業率は横ばいの3.7% 労働参加率過去最高

ロイター / 2023年9月14日 13時10分

 9月14日、豪連邦統計局が発表した8月の雇用統計は、就業者数が前月比6万4900増加した。写真はシドニーで昨年8月撮影(2023年 ロイター/Loren Elliott)

[シドニー 14日 ロイター] - 豪連邦統計局が14日発表した8月の雇用統計では、就業者数が予想以上に伸び、労働参加率は過去最高、失業率は横ばいで、これまでの利上げによっても労働市場の逼迫がさほど和らいでいないことを示唆した。

就業者数は前月比6万4900人増加。前月は予想外に減少していたが、市場予想(約2万3000人増)を大幅に上回る増加に転じた。7月は1400人減に改定された。

失業率は3.7%で前月から変わらず。市場予想と一致した。

労働参加率は67.0%に上昇し、2013年に記録を取り始めて以来最高となった。

ただ就業者拡大のほぼ全てはパートタイム雇用が6万2100人増加したことが主因で、豪準備銀行(中央銀行)の政策見通しを大きく変えることはなさそうだ。

ステート・ストリート・グローバル・マーケッツのアジア太平洋マクロ戦略責任者、ドワイフォー・エバンズ氏は、就業者数は大きく伸びたが、その大部分がパートタイムという点であまり強い内容とは言えず、豪中銀の政策方針への影響はないとの見方を示した。

チャーマーズ財務相は、8月の統計を歓迎するものの、今後の労働市場は勢いが鈍る可能性があると指摘した。

豪ドルは一時1豪ドル=0.6450米ドルを上回ったが、すぐに上げ幅を縮小。市場は豪中央銀行が来月も金利を据え置き、来年初めに最後1回の利上げを実施する可能性が十分あるとの見通しを引き続き織り込んでいる。

政策金利が11年ぶりの高水準となっても、労働市場は8月までの12カ月間に41万0700人の雇用を創出しており、その強靭性は際立っている。

オックスフォード・エコノミクス・オーストラリアのマクロ経済予測責任者、ショーン・ラングケーキ氏は、労働市場はいずれ冷え込むとしつつ、「今回のデータはこのプロセスが本格的に始まったかどうかを確認するものでも否定するものでもない。企業は依然として人員を増やしており、求人は依然として高水準のため、雇用の伸びは今後数カ月は安定的に推移しそうだ」と述べた。

豪中銀は失業率が今年末までに3.9%、2025年半ばまでには4.5%に達すると予測している。

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