日経平均は反発、米CPIで波乱なく安心感 一時500円超高
ロイター / 2023年9月14日 15時27分
9月14日、東京株式市場で日経平均は、前営業日比461円58銭高の3万3168円10銭と、反発して取引を終えた。写真は2015年12月、都内の株価ボードで撮影(2023年 ロイター/Toru Hanai)
Noriyuki Hirata
[東京 14日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比461円58銭高の3万3168円10銭と、反発して取引を終えた。市場で警戒された米8月消費者物価指数(CPI)の発表を大きな波乱なく通過した安心感から買いが優勢になった。3万3000円を回復し、上げ幅は一時500円を超えた。TOPIXはバブル後高値を更新した。
日経平均は219円高と堅調に始まった後も上げ幅を拡大した。米金融引き締め長期化への過度な警戒感が和らぎ、半導体関連株や電子部品といった銘柄群の上昇が目立った。日本国債の20年債入札が順調な結果となって急激な金利上昇圧力が和らいだことも、安心感につながった。
午後にも株買いの勢いは継続し、日経平均は一時537円高の3万3244円45銭に上昇した。市場では「指数が買われ、バリュー株がしっかり。早期の解散・総選挙を意識した海外勢の資金流入もありそうだ」(フィリップ証券の増沢丈彦・株式部トレーディング・ヘッド)との声が聞かれた。
株高の流れが持続するかは「来週のFOMC(米公開市場委員会)を無難に通過できるかどうかが左右するだろう」(フィリップ証券の増沢氏)との見方がある。目先は今晩の米卸売物価指数(PPI)や小売売上高に関心が寄せられている。
TOPIXは1.13%高の2405.57ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比1.13%高の1238.06ポイントだった。年初来高値を更新した。プライム市場の売買代金は3兆9484億7400万円だった。東証33業種では、値上がりは石油・石炭製品や鉄鋼、不動産など32業種で、値下がりは空運の1業種だった。
本田技研工業が年初来高値を更新。ソニーグループや東京エレクトロンは堅調だった。一方、傘下の英半導体設計大手アームの新規株式公開(IPO)価格を設定したソフトバンクグループは出尽くしで弱かった。ファナックは軟調だった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1224銘柄(66%)、値下がりは535銘柄(29%)、変わらずは76銘柄(4%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 33168.10 +461.58 32925.54 32,851.24─3
3,244.45
TOPIX 2405.57 +26.93 2390.68 2,385.61─2,
410.66
プライム指数 1238.06 +13.86 1230.41 1,227.79─1,
240.67
スタンダード指数 1146.27 +4.78 1143.42 1,141.29─1,
146.81
グロース指数 951.71 +3.83 948.24 945.13─952.
75
東証出来高(万株) 160817 東証売買代金(億円 39484.74
)
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