中国、ＥＶ調査巡りＥＵの「明白な保護主義」批判

　９月１４日　中国商務省は１４日、欧州連合（ＥＵ）欧州委員会が国家補助金の恩恵を受けているとみられる中国製電気自動車（ＥＶ）に関する調査を開始したと発表したことについて、経済・貿易関係に「負の」影響を及ぼすと警告した。写真は２月３日、上海で撮影（２０２３年　ロイター／Aly Song）

[北京 １４日 ロイター] - 中国商務省は１４日、欧州連合（ＥＵ）欧州委員会が国家補助金の恩恵を受けているとみられる中国製電気自動車（ＥＶ）に関する調査を開始したと発表したことについて、経済・貿易関係に「負の」影響を及ぼすと警告した。

欧州委は、補助金で価格を抑えられたとみられる中国製ＥＶが大量流入していることを問題視し、域内自動車メーカーを守るために制裁関税の導入が必要かどうかについて調査する。

商務省はＥＵの調査が「公正な競争」の名の下で域内産業を保護する目的があるとの見解を表明。

「これは明白な保護主義的行為でＥＵを含む世界の自動車産業とサプライチェーン（供給網）に深刻な混乱とゆがみをもたらし、中国とＥＵの経済・貿易関係に悪影響を及ぼすだろう」と述べた。