女性閣僚起用での岸田首相発言、多様性に言及した趣旨＝官房長官

　９月１４日午後の会見で松野博一官房長官（写真）は、岸田文雄首相が１３日の会見で女性閣僚を過去最多となる５人起用した理由に関し「女性ならではの感性」などと言及したのは、性差別に当たるのではないかとの批判が出ていることに対し、政策決定における多様性や個性の発揮に言及した趣旨であるとの見解を示した。写真は２０２１年１０月、都内で撮影（２０２３年　ロイター/Kim Kyung-Hoon）

Kazuhiko Tamaki

［東京　１４日　ロイター］ - 松野博一官房長官は１４日午後の会見で、岸田文雄首相が１３日の会見で女性閣僚を過去最多となる５人起用した理由に関し「女性ならではの感性」などと言及したのは、性差別に当たるのではないかとの批判が出ていることに対し、政策決定における多様性や個性の発揮に言及した趣旨であるとの見解を示した。

１４日の会見で、岸田首相の発言にあった感性や共感力の発揮は、性別で差があると受け取られかねない発言ではないかとの質問が出た。この点に関し、松野官房長官は「政策決定における多様性の確保が重要であることや、今回任命された女性大臣にその個性と能力を十分に発揮して職務に取り組んでいただきたいとの趣旨だった」と説明した。

岸田首相は１３日の会見で５人の起用は「適材適所だった」とした上で「ぜひ女性ならではの感性や共感力を十分発揮していただきながら、仕事をしていただくことを期待したい」と述べていた。