ECB、成長率見通し下方修正 24年のインフレ予想は引き上げ
ロイター / 2023年9月14日 23時55分
[フランクフルト 14日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は14日、今後2年間の成長率見通しを下方修正する一方、インフレ見通しの一部を引き上げた。景気停滞とインフレが同時に起きる「スタグフレーション」への懸念が高まった。
新たな予測では、インフレ率は8月の5.3%から2024年に3.2%、25年に2.1%へと鈍化する見通し。ECBの迅速な利上げにもかかわらず、ECBの目標である2%への回帰は緩やかなものにとどまる見込みだ。
基調的なインフレ率見通しも24年で2.9%、25年で2.2%と、引き続き目標を上回る見込み。
一方、成長率見通しは23年で0.7%と6月時の0.9%から下方修正。24年の成長率は1.0%で、大きな成長は見込めないという。
<ECBの成長率とインフレ率の見通し(カッコ内は6月時点の予想)>
2023 2024 2025
GDP growth: 0.7% (0.9%) 1.0% (1.5%) 1.5% (1.6%)
Inflation: 5.6% (5.4%) 3.2% (3.0%) 2.1% (2.2%)
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