戦後ガザの管理巡りＥＵ上級代表が提案、アラブ諸国に関与呼びかけ

　１１月１３日、欧州連合（ＥＵ）の外相に当たるボレル外交安全保障上級代表は、イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘終了後のガザの管理方法に関する提案を行った。スペイン・トレドで８月３０日撮影（２０２３年　ロイター/Isabel Infantes）

[ブリュッセル １３日 ロイター] - 欧州連合（ＥＵ）の外相に当たるボレル外交安全保障上級代表は１３日、イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘終了後のガザの管理方法に関する提案を行った。将来のパレスチナ自治政府支援でアラブ諸国により大きな役割を果たすよう呼びかけた。

ボレル氏は今週イスラエルとパレスチナ自治区および近隣諸国を歴訪する。

ボレル氏は国際社会がイスラエル人とパレスチナ人の間で長く続いている紛争に永続的な解決策を「政治的にも道徳的にも」見いだせていないとし、今こそ２国家解決策を見つける取り組みを強化する時だと述べた。

提案ではガザからのパレスチナ人強制移動、イスラエル軍による恒久的な再占領やガザの面積変更、ハマスの復帰に反対する姿勢を表明。

ヨルダン川西岸地区を管轄する現在のパレスチナ自治政府を強化し、国連安全保障理事会が定義・決定する正当性を持つ自治政府を設立すべきとした。

また自治政府を支援するためにアラブ諸国が関与を強める必要があると指摘。ＥＵも特にパレスチナ国家の建設で地域への関与を拡大すべきだと述べた。