豪企業景況感指数、10月は小幅に上昇 信頼感は低下

[シドニー １４日 ロイター] - ナショナル・オーストラリア銀行（ＮＡＢ）が１４日発表した１０月の豪企業景況感指数はプラス１３と、前月から１ポイント上昇した。一方、信頼感指数は２ポイント低下のマイナス２となった。

豪準備銀行（中央銀行）は先週、政策金利を２５ベーシスポイント（ｂｐ）引き上げて１２年ぶり高水準となる４．３５％としており、景況感の底堅さが今後も続くのか不透明な面もある。

売上高指数は２ポイント上昇のプラス２０と引き続き好調で、収益性に関する指数も３ポイント上昇してプラス１２。雇用情勢は１ポイント低下のプラス８となった。

ＮＡＢのチーフエコノミスト、アラン・オスター氏は「景況感は依然として健全だ。１０月は回復し平均を大きく上回っている」と指摘。

ただ、将来の受注を示す指数が２ポイント低下してゼロとなり、かなり低調だったことに触れ「企業は景気の先行きに対して慎重な姿勢を崩していない」と述べた。