キャメロン氏の英外相就任、EU高官や加盟国首脳はおおむね歓迎
ロイター / 2023年11月14日 11時3分
11月13日、英国で2010年から16年まで首相を務めたデービッド・キャメロン氏が新たな外相に起用されたことを巡り、欧州連合(EU)の高官や加盟国首脳らは、対英交渉の窓口により現実主義的な人物が登場したとおおむね歓迎している。ロンドンで撮影(2023年 ロイター/Suzanne Plunkett)
Philip Blenkinsop
[ブリュッセル 13日 ロイター] - 英国で2010年から16年まで首相を務めたデービッド・キャメロン氏が新たな外相に起用されたことを巡り、欧州連合(EU)の高官や加盟国首脳らは、対英交渉の窓口により現実主義的な人物が登場したとおおむね歓迎している。
キャメロン氏は、英国のEU離脱の是非を問う16年の国民投票を提唱。EU残留を訴えたが、離脱支持が多数となった結果を受けて首相を辞任した。
あるEUの外交官は、強硬なEU離脱派ではなかったキャメロン氏の外相就任について、20年に英国がEUを離脱して以来、EUと英国の関係正常化が続いていることを表していると評価した。
この外交官は「われわれの関係において現実主義がイデオロギーを克服する流れが固まったと期待しようではないか」と付け加えた。
別のEU外交官も、キャメロン氏が政治の表舞台から7年遠ざかっていた点が未知数となる部分はあっても、彼は現実主義者という側面が強いと感じていると述べた。
オランダのルッテ首相はX(旧ツイッター)に「デービッド・キャメロンの(政治活動)復帰を歓迎する」と投稿し、フランスとドイツ、オランダ、アイルランドの外相はオンラインで祝意を表明した。
EUと英国は現在、電気自動車(EV)を巡る貿易取引に関税を適用しない方向で合意を目指しているほか、北大西洋条約機構(NATO)や主要7カ国(G7)の枠内で緊密な協力関係を築きつつある。
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