ウクライナ軍、ハリコフ州2地域で部隊後退 ロシアが攻勢強める
ロイター / 2024年5月15日 8時56分
5月14日、ウクライナ軍は、北東部ハリコフ州でロシア軍が攻勢を強めたことを受け、州の2つの地域で部隊を新たな陣地まで後退させたと明らかにした。写真は同日、ハリコフへ避難するためバスに乗るボウチャンスクの住民(2024年 ロイター/Valentyn Ogirenko)
Vitalii Hnidyi Ivan Lyubysh-Kirdey Yuliia Dysa
[ボウチャンスク近郊(ウクライナ) 14日 ロイター] - ウクライナ軍は14日、北東部ハリコフ州でロシア軍が攻勢を強めたことを受け、州の2つの地域で部隊を新たな陣地まで後退させたと明らかにした。また、同州の北側、スムイ州近くでロシア軍が兵力を増強させているとして警戒感を示した。
ロシア軍は10日にハリコフで地上攻撃を開始したばかりで、スムイ州に越境攻撃を仕掛ければウクライナの防衛力をさらに消耗させることになる。
ロシアは14日、国境地域で10番目の集落を制圧したと発表した。ロシア国境から5キロのボウチャンスクの警察は、北側で砲撃の応酬があったとした。
ウクライナ軍参謀本部は、ハリコフ州ルキャンツィとボウチャンスクにいた部隊が、ロシア軍の砲撃や襲撃を受け、兵士などの損失を回避できる位置に移動したと表明した。
ボウチャンスクやその周辺からは7500人以上の市民が避難している。
ウクライナ国防省のブダノフ情報総局長は、ロシア軍が既にハリコフ攻撃に国境地帯にいた全兵力を投入したと指摘。数日内に予備兵力も動員すると予想した。
ウクライナ第2の都市ハリコフについては、ロシア軍には制圧に十分な兵士数がないとウクライナ政府高官はみている。
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