キリンＨＤ、ファンケルにＴＯＢ 1株2690円で完全子会社化目指す

　６月１４日、キリンホールディングスは、ファンケルに株式公開買い付け（ＴＯＢ）を実施すると発表した。写真は茨城県取手市で２０１７年７月撮影（２０２４年　ロイター／Kim Kyung-Hoon）

Rie Ishiguro

［東京　１４日　ロイター］ - キリンホールディングスは１４日、ファンケルに株式公開買い付け（ＴＯＢ）を実施すると発表した。買い付け価格は１株２６９０円（１４日終値は２２８４．５円）で、完全子会社化を目指す。

期間は６月１７日から７月２９日まで。買付代金は２２０７億円とした。キリンは既にファンケル株の３２．５２％を保有している。

買い付け予定数の下限を約４１１１万株とし、応募株式がこれに満たない場合は全部の買い付けを実施しないとした。

健康意識が高まる中、両社の資本関係をさらに前進させ、一体的な運営でシナジーを確保できる体制を構築することが狙い。完全子会社化によりファンケルの海外展開を加速することが可能になり、両社の企業価値向上につながるとしている。

ファンケルはキリンＨＤによるＴＯＢに賛同意見を表明した。