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トランプ氏「右耳上部を貫通」、演説中に銃撃 容疑者と参加者1人死亡

ロイター / 2024年7月14日 12時54分

 米ペンシルベニア州のトランプ前大統領の集会で13日、複数の発砲音が聞こえた。トランプ氏は壇上で身を伏せたが、その後警護担当者に抱えられ降壇した(2024年 ロイター/Brendan McDermid)

[バトラー(米ペンシルベニア州) 13日 ロイター] - 米ペンシルベニア州バトラーで13日開かれた集会で、トランプ前大統領が演説開始直後に右耳に銃撃を受けた。同氏は壇上で身を伏せ、警護担当に抱えられ降壇。険しい表情で右耳に手を当てていたが、降壇の際に起き上がり拳を突き上げ何度も「ファイト(Fight)」と声を上げた。

中継映像では警護担当がトランプ氏を取り囲む様子や、同氏の顔右側と右耳に血がついた様子が確認できる。シークレットサービス(大統領警護隊)の報道官は、容疑者と集会に参加していた1人が死亡、ほかに2人が負傷したと発表した。

容疑者はシークレットサービスの警備エリア外から発砲したとみられている。ある関係者はロイターに、今回の襲撃は暗殺未遂事件として捜査されると明らかにした。銃撃犯の身元と動機は不明。

トランプ氏は自身のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」に「銃撃が右耳上部を貫通した。大量の出血があった」と投稿した。

トランプ氏の陣営は、同氏が「元気」だと発表。ブルームバーグは、同氏が医療機関を出たと報じている。

事件は11月5日の大統領選まで4カ月を切ったタイミングで起きた。ロイター/イプソスを含めた世論調査によると、トランプ氏と民主党候補のバイデン大統領の支持率は拮抗している。

バイデン大統領は声明を発表し「この種の暴力行為は米国では許されない。われわれは国として団結し非難しなければならない」と訴えた。

ホワイトハウスの関係者は、バイデン氏が事件後にトランプ氏と話したことを明らかにした。

銃撃が起きたことを受け、シークレットサービスの警備に対する疑問も浮上している。

集会に参加したトランプ氏支持者のロン・ムースさんはロイターに、4発ほどの銃声が聞こえたとコメント。「群衆がしゃがみ込むのが見え、トランプ氏も素早く身をかがめた」とし、「シークレットサービスが駆け上がり、1秒もたたないぐらい素早く彼を守った」と振り返った。

トランプ氏は15日からペンシルベニア州ミルウォーキーで開催される共和党全国大会で、正式に大統領選候補として指名を受ける予定。

共和党のジョンソン下院議長はソーシャルメディアに「平和的な選挙集会におけるこのような恐ろしい暴力行為はこの国では許されない。断固として非難されるべきだ」と投稿した。

民主党のシューマー上院院内総務も、「恐ろしい事件でトランプ氏が無事だったことに安堵している。米国では政治的暴力行為は決して許されない」と述べた。

共和党の一部からは、事件は政治的動機に基づくものとの声が上がっている。

スティーブ・スカリス下院議員は「過去数週間にわたり、民主党指導部はトランプ氏が勝利すれば米国の民主主義の終わりだとヒステリーをあおっていた」と述べた。自身も2017年に政治的動機による襲撃を受けたことがある。

強硬派のマージョリー・テイラー・グリーン議員は「民主党はこうした事件を望んでいた。トランプ氏がいなくなることを期待し、実現のために何でもやる用意をしていた」と述べた。

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