ブラジル、数週間以内に次期中銀総裁候補を指名＝財務相

　８月１３日、ブラジルのアダジ財務相は、年末に任期満了となる中央銀行のロベルト・カンポス・ネト総裁の後任候補を数週間以内にルラ大統領が発表すると記者団に明らかにした。写真は中央銀行。ブラジリアで６月１１日撮影（２０２４年　ロイター/Adriano Machado）

[ブラジリア １３日 ロイター] - ブラジルのアダジ財務相は１３日、年末に任期満了となる中央銀行のロベルト・カンポス・ネト総裁の後任候補を数週間以内にルラ大統領が発表すると記者団に明らかにした。

総裁就任には上院での承認が必要。大統領は、候補者から所信を聴取する公聴会の開催時期についてパチェコ議長と協議し、調整ができ次第、候補を発表する見通し。

後任の有力候補とされるのは中銀のガブリエル・ガリポロ理事（金融政策担当）。財務副長官の経験もあり、大統領が「期待の星」と絶賛している。

同理事は１２日、中銀のインフレ率目標の３％達成に向けて不快な状況にあり、利上げが検討されていると発言した。

アダジ財務相は１３日、こうした利上げ姿勢をけん制する発言も行い、金融政策を決定する前には各種の要因を分析しなければいけないと指摘。「利上げが常に最善の解決策とは限らない」と述べた。