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今後10年は外貨建てソブリン債のデフォルト頻度増加へ=S&P

ロイター / 2024年10月15日 8時23分

 格付け会社S&Pグローバルは10月14日発表したリポートで、今後10年間は債務や金利の増加を背景に外貨建てソブリン債がデフォルト(債務不履行)に陥る頻度が過去よりも高まる公算が大きいと警告した。写真は各国紙幣。2017年5月撮影のイメージ写真(2024年 ロイター/Kai Pfaffenbach/Illustration)

Libby George

[ロンドン 14日 ロイター] - 格付け会社S&Pグローバルは14日発表したリポートで、今後10年間は債務や金利の増加を背景に外貨建てソブリン債がデフォルト(債務不履行)に陥る頻度が過去よりも高まる公算が大きいと警告した。

世界のソブリン債の信用格付けも過去10年間に比べて低下している。これに対して裕福な債権国は今年、世界に重くのしかかっていた債務危機のリスクが後退し始めているとの見解を示していた。

S&Pグローバルは「資金調達が途絶え、資本逃避が加速していることは、流動性の問題を急速に引き起こしている」とし、「多くの場合は、流動性と支払能力の制約が政府の問題となる転換点になる」と指摘した。

2020年に起きた新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)による国家財政の逼迫で中米ベリーズ、南米のエクアドルとアルゼンチン、中東のレバノン、アフリカのザンビアがそれぞれ1回の外貨建ての債務不履行に陥り、南米のスリナムは2回にわたって外貨建て債務不履行を起こしていた。

22年2月のロシアによるウクライナ侵攻後の食品と燃料価格の高騰はさらなる逆風となり、22年と23年にはウクライナとロシアを含めた計8カ国が債務不履行に陥った。

20年以降に起きた債務不履行は、00年以降に起きた外貨建てソブリン債の債務不履行(45件)のうち3分の1超を占めている。

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