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豪就業者数、10月は7カ月ぶり小幅増 失業率4.1%で横ばい

ロイター / 2024年11月14日 11時32分

 オーストラリア連邦統計局が11月14日発表した10月の雇用統計は、就業者数は前月比1万5900人増で、前月の6万1300人増を大きく下回った。5月14日、シドニーのビジネス街で撮影(2024年 ロイター/Jaimi Joy)

[シドニー 14日 ロイター] - オーストラリア連邦統計局が14日発表した10月の雇用統計は、就業者数が前月比1万5900人増と、前月の6万1300人増を大きく下回り、7カ月ぶりの小幅な伸びにとどまった。ただ失業率は横ばいで、労働市場は基調的な底堅さを維持した。

就業者数は市場予想の2万5000人増にも届かなかったが、前年比では2.7%増と高い伸びが続いている。

失業率は4.1%で横ばい。就業率は67.1%で、過去最高だった前月から0.1ポイント低下した。

市場は反応薄で、豪ドルは横ばいの1豪ドル=0.6485米ドル。金融市場は最初の豪利下げが来年5月か7月になる可能性が高いとの見方を維持した。

オーストラリア準備銀行(中央銀行)は現在の政策金利(4.35%)が雇用の伸びを維持しながらインフレ率を目標の2─3%に抑制するのに十分に制約的な水準と判断し、過去1年にわたり金利を据え置いている。

労働市場が堅調な中、目先の利下げの見込みは薄い。中銀はインフレ率が目標に向けて持続的に低下していると確信するまで、制約的な金融政策を維持するとしている。

RBCキャピタル・マーケッツのチーフエコノミスト、スリン・オン氏は「非常に底堅く堅調な労働市場を浮き彫りにした。必要以上に逼迫しているかもしれない状況が続いている。就業者数は予想を下回ったが、全般的に極めて良好な結果だ」と指摘。

「中銀の目から見れば労働市場はおそらく想定より好調となっている。労働需給がある程度緩まなければ中銀が利下げを容認することはないだろう」とした。

市場は中銀が今年最後となる12月の会合で利下げする確率はわずか10%と予想。来年2月の確率も28%にとどまっている。

10月雇用統計では労働時間が0.1%増加。不完全雇用率は0.1%上昇の6.2%だった。

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