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午後3時のドルは156円前半、4カ月ぶり高値更新 底堅さ維持

ロイター / 2024年11月14日 15時45分

 11月14日 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル高の156円前半で取引されている。写真は1ドル紙幣で、2021年11月撮影(2024年 ロイター/Murad Sezer)

Shinji Kitamura

[東京 14日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル高の156円前半で取引されている。米議会選で上下院ともに共和党が過半数を獲得する見通しとの報道が相次いだことを受けて、ドルは全面高となった。

東京市場は序盤からドル買いが先行した。エジソンリサーチの予測でも、下院で共和 党が過半数の218議席に達する見通しとなり、ドルは朝方の155円前半 からじり高が継続。午後2時前に一時156.13円と約4カ月ぶり高値を更新し、その後も底堅い動きとなった。

8年ぶりに共和党が大統領職と上下両院を支配する「トリプルレッド」が実現する見通しとなったことで、積極的な財政出動などによるインフレ期待の高まりを織り込む形となり、ドル高が広範に進行したという。

アジア時間の取引で米10年債利回りが3カ月半ぶり水準まで上昇したことも支えとなり、ドルは対ユーロで一時1.05340ドルと1年ぶり高値を付けたほか、対スイスフランで3カ月半ぶり、対英ポンドや豪ドルでも3カ月ぶり高値を更新した。

市場では「ここまで共和党が強さを見せると想定していた向きは多くない。短期筋は もちろん、長期スタンスの投資家も資産配分の見直しを迫られている」(りそなホールデ ィングス・シニアストラテジストの井口慶一氏)との指摘が聞かれた。

「議会選も共和党が勝利すればトランプ氏の政策は実現しやすくなる。前回は大統領 と与党が対立する場面も多かったが、今回はその教訓を踏まえて、両者が歩み寄る姿も見 られる」(外銀関係者)ことも、ドル高の一因になったという。

ロイターが今月13日までに実施した調査では、トランプ氏の勝利を受けて、米債券 ストラテジストが相次ぎ10年債利回りの見通しを大幅に上方修正したことが明らかにな った。3カ月後の利回り予想は今回4.25%と、前回10月の3.80%を大きく上回 った。

市場筋によると、ドルが心理的節目となる155円台を上抜けたことで、テクニカル的な上値めどは前回高値の160円台まで切り上がったという。ドルの上昇は広範なため、円買い介入に対する警戒感はまだ高まっていないが、「日本当局の反応に注目したい」(FX会社関係者)との声は増えてきた。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 156.02/156.03 1.0547/1.0548 164.55/164.57

午前9時現在 155.42/155.43 1.0565/1.0566 164.19/164.22

NY午後5時 155.47/155.48 1.0561/1.0564 164.21/164.29

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