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原油先物、4カ月ぶり高値近辺 対ロ制裁の影響を見極め

ロイター / 2025年1月14日 11時36分

 1月14日、原油先物価格はアジア時間序盤の取引で小幅下落している。写真はエジプトのカイロにあるガソリンスタンドで昨年7月撮影(2025 ロイター/Mohamed Abd El Ghany)

Colleen Howe

[北京 14日 ロイター] - 原油先物価格はアジア時間序盤の取引で小幅下落している。ただ、引き続き4カ月ぶり高値近辺で推移している。市場参加者は、米国によるエネルギー部門を対象にした対ロシア制裁強化の影響を見極めようとしている。

バイデン政権は10日、ロシアの石油・天然ガス収入を標的とする大規模な制裁措置を発動させた。対象にはロシア石油大手ガスプロムネフチとスルグトネフテガスが含まれる。制裁強化は20日に発足するトランプ次期米政権とウクライナの和平交渉力を強めることが狙いとみられる。

日本時間午前10時22分時点で、北海ブレント先物は0.22ドル(0.27%)安の1バレル=80.79ドル。米WTI先物は0.16ドル(0.2%)安の78.66ドル。

ウエストパックのコモディティ・カーボン戦略責任者、ロバート・レニー氏は、新たな制裁措置によりロシアの日量80万バレルの原油輸出が「長期間」影響を受ける可能性があると指摘。北海ブレントは1バレル=85ドル近くになる可能性があるとの見方を示した。同氏はまた、石油輸出国機構(OPEC)と主要産油国で構成するOPECプラスの減産延長にも言及した。

ゴールドマン・サックスは10日、北海ブレントは短期的には1バレル=85ドルを超え、ロシアの減産とイランの減産が重なれば90ドルを超える可能性があるとの見方を示した。

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