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中国新規銀行融資、12月9900億元に増加 政府支援策で予想上回る

ロイター / 2025年1月14日 19時10分

 中国の銀行は2024年12月に9900億元(1350億ドル)の新規人民元建て融資を実行した。写真は、北京にある中国人民銀行。2022年9月、北京で撮影(2025年 ロイター/Tingshu Wang)

[北京 14日 ロイター] - 中国の銀行は2024年12月に9900億元(1350億ドル)の新規人民元建て融資を実行した。政府の景気刺激策が緩やかに資金需要を押し上げる中、規模は11月から増加し、アナリスト予想も上回った。

ロイター調査によると、アナリスト20人は8000億元を予想。実績は11月が5800億元、23年12月が1兆1700億元だった。

中国人民銀行(中央銀行)が14日発表した24年1─12月の統計を基にロイターが12月単月の数値を算出した。

人民銀によると、24年通年の新規銀行融資は計18兆0900億元で、19年以来の低水準となった。中国経済が低迷する中、多くの企業や家計がさらなる債務を負うことに消極的であることを浮き彫りにした。

ANZの中国担当シニアストラテジスト、ケイ兆鵬氏は「景気回復を支えるため、信用は今後回復すると予想される」と述べた。

ロイターの算出によると、12月は住宅ローンを含む家計向け融資が11月の2700億元から3500億元に、企業向け融資が2500億元から4900億元にそれぞれ増加した。

人民銀のデータによると、12月のマネーサプライM2前年同月比伸び率は7.3%となり、アナリスト予想と一致。11月は7.1%だった。

より狭義のM1は1.4%減。マイナス幅は11月の3.7%から縮小した。

元建て融資残高は前年比7.6%増。11月(7.7%増)からやや鈍化し、伸び率は過去最低となった。アナリスト予想と一致した。

広義の与信・流動性を示す社会融資総量の残高伸び率は8%となり、10月と11月に記録した過去最低の7.8%から改善した。国債発行の加速が伸びを押し上げる可能性がある。

12月の社会融資総量は11月の2兆3400億元から2兆8600億元に増加。アナリストは2兆元と予想していた。

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