ソフトバンクＧ、ＵＢＳは目標株価6390円に引き上げ

［東京　１４日　ロイター］ - １４日の東京株式市場で、ソフトバンクグループ<9984.T>はプラス転換し、一時、前日比１４９円（３．５％）高の４３４９円まで上昇した。

ＵＢＳ証券は１３日、同社株の目標株価を６３９０円に引き上げた。４．５兆円の資産売却・資金化と２．５兆円の自社株買い取得プログラムの反映や、アリババ・グループ・ホールディング 目標株価の引き上げなどを理由としている。

同社アナリストの高橋圭氏はレポートで、株価は巨額の損失計上を嫌気する可能性があるが、これまでの株価下落の過程で織り込まれてきたビジョン・ファンドの業績悪化リスクに比べると、今回の損失の規模感はむしろ軽微な印象と指摘。「株価の本格反転には新型コロナウイルスを背景とした世界的な混乱収束が必須となるが、その先を見据えるならば株価の上昇余地は大きい」との見通しを示している。

ソフトバンクグループは１３日、２０年３月期の当期損益が７５００億円の赤字、営業損益見通しも１兆３５００億円の赤字となる見通しだと発表した。