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中国、ロシア国境で新型コロナ対策強化 渡航者からの感染封じ込め

ロイター / 2020年4月14日 17時9分

 4月14日、中国は、新型コロナウイルスの新たな感染者の大半がロシアなど海外からの渡航者となっていることを受け、国境地域での対策強化に乗り出している。写真はで武漢で12日撮影(2020年 ロイター/ALY SONG)

[綏芬河(中国) 14日 ロイター] - 中国は、新型コロナウイルスの新たな感染者の大半がロシアなど海外からの渡航者となっていることを受け、国境地域での対策強化に乗り出している。また、2種類の予防ワクチンの治験開始を承認した。

共産党機関紙・人民日報傘下の有力紙「環球時報」は社説で、ロシアから渡航した感染者は計409人と、海外から持ち込まれた感染例で最多となっていると指摘。同国に滞在中の中国人は帰国すべきでないと論じた。

また「ロシアは海外から持ち込まれる感染の封じ込め失敗を示す新たな例として警鐘を鳴らすものだ」とし、「中国は感染者の流入を厳しく阻止し、感染第2波を防ぐ必要がある」と強調した。

中国国営メディアが14日伝えたところによると、ロシアと国境を接する北東部の黒竜江省では13日、新たに79人の感染が確認されたが、全員がロシアから帰国した中国人だったという。

黒竜江省の当局は14日、同省への不法入国者を報告した市民に報奨金を出すため、ホットラインを設置。通告によると、不法入国について裏付けのある情報を提供した市民に3000元、不法入国者を拘束して当局に身柄を引き渡した市民に5000元をそれぞれ支払う。

中国国家衛生健康委員会は14日、中国本土で13日に新たに確認された新型コロナ感染者は89人で、前日の108人から減少したと発表した。このうち86人が海外からの渡航者で、こちらも前日の98人から減少した。

中国本土の新型コロナ感染者は累計8万2249人。死者は累計3341人で、13日は死者が出なかった。

中国政府の新型コロナ対策チームは13日、李克強首相を議長とする会議で、国境地域にリソースを追加投入することを決定した。病院を建設し、隔離場所を設けるほか、近隣諸国との連携を強化する。

ロシア国境から感染者が入国するのを防ぐため、中国はこれまでに黒竜江省・綏芬河で厳しい国境検査を導入している。

綏芬河での国境管理を監督するハルビン税関の幹部はロイターに対し、綏芬河に入る全員に対しウイルス検査や接触者の詳細情報提供、隔離を義務付けると明らかにした。

こうした中、中国当局は、新型コロナに対する2種類の予防ワクチンの治験開始を承認した。国営の新華社が14日、伝えた。

これらのワクチンを開発しているのは、米ナスダックに上場しているシノバック・バイオテック の中国子会社と、中国国営の中国医薬集団総公司の傘下にある武漢生物由来物質研究所。

*内容を追加しました。

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