JPモルガン、第1四半期69%減益 新型コロナで貸し倒れ引当金
ロイター / 2020年4月15日 0時52分
[14日 ロイター] - 米JPモルガン・チェース
ダイモン最高経営責任者(CEO)は、新型コロナ危機を受け経済が「相当厳しい」リセッション(景気後退)に直面しているとし、「経済がさらに悪化すれば、追加のコストを負う」と指摘。「ただ、そういう事態を予想しており、かなりの悪影響にも対応できる」と述べた。
JPモルガンは新型コロナの影響を踏まえ、第1・四半期に計83億ドルの貸し倒れ引当金を準備。ただ、ピープサック最高財務責任者(CFO)は現在の引当金規模は年後半に景気が控えめに回復する予想に基づいており、経済が悪化すれば大幅に増加する可能性もあるとした。
第1・四半期の純金利収入は横ばいの145億ドル。金利低下が投資銀行業務の収入増を相殺した。通年の純金利収入の見通しは555億ドル。
純利益は28億7000万ドル(1株当たり0.78ドル)で、前年同期の91億8000万ドル(同2.65ドル)から68.7%の大幅減になった。リフィニティブのアナリスト予想は1株当たり1.84ドルだが、比較可能かどうかは現時点で不明。
エバーコアISIのアナリスト、グレン・スコール氏は「将来の引当金や収入などの大きな問題はJPモルガンが今取るべき対応を示す一助になっているが、第1・四半期決算を見る限り利益を維持するには十分な内容だ」と述べた。
午前の取引でJPモルガンの株価は一時102ドルに上げたが、その後は約2.3%安の95.9ドルで推移している。
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