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新型コロナで金融制度に「亀裂」、銀行は損失被る公算=IMF

ロイター / 2020年4月15日 2時12分

国際通貨基金(IMF)は14日、新型コロナウイルスの流行によって世界的な金融システムの「亀裂」が露呈し、銀行は貸し倒れによる損失と市場での損失の双方を被る可能性があると警告した。3月撮影(2019年 ロイター/LUCAS JACKSON)

[ワシントン 14日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は14日、新型コロナウイルスの流行によって世界的な金融システムの「亀裂」が露呈し、銀行は貸し倒れによる損失と市場での損失の双方を被る可能性があると警告した。

IMFは国際金融安定性報告書で「新型コロナ危機は世界的な金融システムの安定性に対し非常に深刻な脅威をもたらす」と指摘。トビアス・エイドリアン金融資本市場局長は「今は非常に不利な経済シナリオにある。銀行および銀行システムの大半は安定が見込まれるものの、一部ではさらなる困難を伴うかもしれない」と述べた。

また、銀行の資産ポートフォリオは安全資産の価値上昇が一部寄与するが、リスク資産価格の下落によって損失が発生すると想定。事業主による家賃の支払いが難しくなっているため、米国の商業用不動産を巡る緊張が高まっており、不動産セクターへの融資が70%を占める銀行を圧迫する可能性があるとした。

さらに、原油価格の下落がエネルギー企業向け融資の貸し倒れにつながる可能性が高いとしたほか、新型コロナの影響を受けた家計への貸し付けも焦げ付く恐れがあると言及。「経済活動の急停止が長期化すればするほど、銀行が貸倒損失を被る可能性が高まる」とした。

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