米不法移民収容施設、運営会社の従業員930人余りがコロナ陽性
ロイター / 2020年7月14日 10時33分
7月13日、米政府から不法移民収容施設の運営を委託されている民間企業の従業員930人余りが、新型コロナウイルスの検査で陽性となった。写真は4月、米サンディエゴのコアシビックが運営する収容施設で撮影(2020年 ロイター/Bing Guan)
[ニューヨーク 13日 ロイター] - 米政府から不法移民収容施設の運営を委託されている民間企業の従業員930人余りが、新型コロナウイルスの検査で陽性となった。これら企業の首脳が13日に議会で行った証言で明らかにした。
米移民税関捜査局(ICE)と契約しているコアシビック
陽性反応が出たのは、コアシビックが1万4000人近い従業員のうちおよそ554人、GEOは3700人中167人、ラサールは約3000人中144人、MTCは1200人中73人。
ICEは収容施設で働く同局職員で45人の新型コロナ感染者が出たと報告しているが、施設で働くほとんどは委託先企業の従業員で、こうした企業の感染者はICEの報告には含まれていない。
全米各地にはおよそ70の収容施設があり、施設内部で新型コロナの感染拡大が起きている事態を議会は懸念している。これまでに施設内の不法移民で陽性となったのは3000人強。収容者の新型コロナ感染症での死亡はこれまで2人。検査で陽性だった51歳のメキシコ人男性が13日、施設で亡くなったが、ICEは死因特定はまだできていないとしている。
現在施設には2万2580人近くが収容されている。1日平均で収容人数が5万人を超えていた2019年度中と比べると大きく減った形。ここ数カ月は米国とメキシコの国境地帯での拘束者が少なくなっている上に、裁判所は新型コロナの感染リスクを理由に釈放命令を下している。
(※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)
この記事に関連するニュース
-
加・メキシコ首脳と電話会談=米大統領、隣国重視の姿勢強調
時事通信 / 2021年1月23日 11時59分
-
トランプ政権の移民規制、バイデン氏が就任初日に撤廃に着手
ロイター / 2021年1月21日 14時47分
-
WHO脱退取り下げ=マスク着用義務化―米大統領
時事通信 / 2021年1月21日 11時28分
-
情報BOX:バイデン政権発足直後に見込まれる大統領令や提案
ロイター / 2021年1月20日 18時35分
-
アングル:コロナ禍で切迫する中米難民 支援施設が相次ぎ閉鎖
ロイター / 2021年1月13日 13時13分
ランキング
-
1優先者より先にワクチン接種、スペイン軍制服組トップが辞任
AFPBB News / 2021年1月24日 19時54分
-
2中国軍機10機超が連日侵入=台湾の防空識別圏に、対米けん制か
時事通信 / 2021年1月24日 21時49分
-
3【海外発!Breaking News】仏像収集家の男性、重さ2トンの仏像の下敷きになり死亡(台湾)
TechinsightJapan / 2021年1月25日 4時0分
-
4痛風治療薬「コルヒチン」、コロナ治療に有効か カナダ研究
AFPBB News / 2021年1月24日 15時5分
-
5【再起動 米国と世界】正恩氏、核兵器列挙も手詰まり露呈 米韓の不協和音に懸念
産経ニュース / 2021年1月24日 19時4分