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アジア株式市場サマリー(14日)

ロイター / 2020年7月14日 20時0分

[14日 ロイター] - 東南アジア株式は、まちまちで引けた。米株価先物市場が上昇したことから、この日の安値からは持ち直したものの、世界で新型コロナウイルス感染者数が増加し続けていることに加え、米中間の緊張の高まりが上値を抑えた。

シンガポール市場のストレーツ・タイムズ指数(STI)は0.41%安。発表された第2四半期の国内総生産(GDP)速報値が、前期比(季節調整済み年率換算)で41.2%減となったことを受け、不動産株や銀行株などが下げを主導した。

中国株は反落して終了した。最近の急激な上昇を受けて持ち高をいったん整理する動きが広がった。中国経済の先行き不透明感や米中の緊張の高まりも株価を圧迫した。

チャイネクスト指数<.CNT>は1.06%、深セン総合指数<.SZSC>は0.85%それぞれ下落した。

商いは活発で上海市場の出来高は約543億2000万株と30日移動平均(321億8000万株)を70%近く上回った。

香港市場も反落。米中摩擦の拡大、コロナ感染者増により内外で新たな規制導入などで、世界経済の迅速は回復は見込めないとの見方が圧迫した。

香港は最も厳格なソーシャル・ディスタンシング(社会的距離)確保などの行動制限を15日から導入する。

ハンセン指数<.HSI>終値は294.23ポイント(1.14%)安の2万5477.89。

ハンセン中国企業株指数(H株指数)<.HSCE>終値は170.61ポイント(1.61%)安の1万0405.27。

ソウル株式市場は反落して引けた。世界の新型コロナウイルス感染者数が過去最多を記録したことに加え、米中間対立の高まりや低調な企業決算の見通しが地合いを悪化させた。

米国務省高官によると、トランプ政権は2013年の米中監査当局間の合意を近く破棄する計画だという。

外国人投資家は418億ウォン相当の売り越し。

シドニー株式市場は反落して引けた。オーストラリアで人口が最も多いニューサウスウェールズ州で新型コロナウイルスの感染者が増加していることに加え、米中間対立の高まりが響いた。

米市場でのアマゾン・ドット・コムやマイクロソフトなどの下落につれ、ハイテク株が下げを主導した。

ニューサウスウェールズ州で13日、新型コロナ感染者が新たに14人確認された。隣接するビクトリア州では先週、新型コロナ感染者急増を受け、封鎖措置が再導入された。

ブルー・オーシャン・エクイティーズの市場ポートフォリオ・ストラジスト、メイサン・ソマサンダラム氏は「ビクトリア州で封鎖措置が導入されたことで、市場が第3四半期に予想していたV字回復は見込めないだろう」と話した。

ハイテク株指数<.AXIJ>は4%下落し、約2週間ぶりの安値水準となった。後払い決済サービスのアフターペイ が7.23%安。

産金株指数<.AXGD>は2.32%安。ドル高を背景に下落した金価格を受けた。エメラルド・リソーシズ が7.94%、アラセル・ゴールド が6.17%それぞれ下落した。

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