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相次ぐロンドン証取離れ、独TUIもフランクフルトに一本化

ロイター / 2024年2月14日 17時23分

時価総額の拡大を求める投資家の圧力を受けて、大手企業は近年ロンドンから上場先を変更したり変更を検討したりしている。写真はロンドン証券取引所グループのオフィス。2017年12月にロンドンで撮影(2024年 ロイター/Toby Melville)

Danilo Masoni Naomi Rovnick

[ミラノ/ロンドン 14日 ロイター] - ロンドン証券取引所を離れる企業が相次いでいる。独旅行大手TUIは13日の株主総会で独フランクフルト上場に一本化することを可決した。

英賭け業者のフラッターも2週間前、主要上場先をニューヨークに移すことを5月の株主総会で提案すると発表した。

時価総額の拡大を求める投資家の圧力を受けて、大手企業は近年ロンドンから上場先を変更したり変更を検討したりしている。

アマティ・グローバル・インベスターズ(エジンバラ)で英中小型株の運用を担当するデービッド・スティーブンソン氏は「成長を続けているのに株価に反映されていない英企業の経営陣には多くの不満がある」と指摘した。

「(ロンドンに上場している)多くの企業にとっては厳しい状況だ。不満を表明する企業もあれば、ほかへ移る企業もある。決して健全な環境ではない」と述べた。

LSEGのデータによると、英国株は世界の他の市場と比べて35%割安で、これは過去30年以上で最大となっている。2016年に英国が欧州連合(EU)離脱を決定する前は、英市場はわずかに割高となっていた。

昨年は新規株式公開(IPO)も低迷した。ソフトバンクグループ傘下の英半導体設計会社アーム・ホールディングスはニューヨークでの上場を選択し、9月のIPO以来株価は3倍になった。英商品ブローカー、マレックス・グループもロンドンではなくニューヨークでの上場を計画している。

英上場企業の間では株価上昇が期待できる米市場に上場する動きが増えている。

建築資材会社CRHは昨年9月、主要上場先をロンドンからニューヨークに移した。その前年には配管製品を手がけるファーガソンも英市場を離れた。

ロンドン市場は過去数年、時価総額が減少している。LSEGによると、FTSEオールシェアーズ指数の時価総額は2兆8000億ドルと、EU離脱を巡る国民投票の前年の15年6月から20%近く縮小した。

これに対し欧州最大の株式市場であるパリ市場の時価総額は約3兆4000億ドルと、同じ期間に50%近く増加した。

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