豪政府、レアアース開発拠点に5.5億ドル支出 国内供給網強化

　３月１４日、オーストラリア政府は、レアアース開発会社アラフラ・リソーシズが同国北部で運営するレアアース鉱山と精製所の複合施設に最大８億４０００万豪ドル（５億５０００万ドル）を支出する。写真はオーストラリアのアルバニージー首相。６日、メルボルンでの代表撮影（２０２４　ロイター）

[メルボルン １４日 ロイター] - オーストラリア政府は、レアアース開発会社アラフラ・リソーシズが同国北部で運営するレアアース鉱山と精製所の複合施設に最大８億４０００万豪ドル（５億５０００万ドル）を支出する。アルバニージー首相が１４日に発表した。

主に政府融資の形で、国内３番目となるレアアース精製所に資金を提供する。海外パートナーの資金拠出も予定されている。

アルバニージー氏は声明で「準州と北部に雇用と経済発展をもたらす」と説明した。

レアアースは再生可能エネルギーや防衛技術などに利用され、電気自動車（ＥＶ）のモーターや風力タービン、携帯電話部品などの材料となる。

レアアースの主要生産国は中国で、オーストラリアやその同盟国は新型コロナウイルス禍の混乱を受けてサプライチェーン（供給網）の多様化を進めている。