台湾中銀、6月以前は利下げない見通し 物価上昇で=総裁
ロイター / 2024年3月14日 14時16分
3月14日、台湾中央銀行の楊金龍総裁は、消費者物価の上昇を踏まえて2024年のインフレ率見通しを引き上げる必要があるかもしれないため、6月以前に利下げはおそらく行わないとの見方を示した。台北で2022年撮影(2024年 ロイター/Ann Wang)
Faith Hung
[14日 ロイター] - 台湾中央銀行の楊金龍総裁は14日、消費者物価の上昇を踏まえて2024年のインフレ率見通しを引き上げる必要があるかもしれないため、6月以前に利下げはおそらく行わないとの見方を示した。
台湾の消費者物価指数(CPI)は2月に3.08%上昇と、1年7カ月ぶりの高い伸びを記録。春節(旧正月)の連休中に食品価格が上昇したことが要因だが、4月に電気料金を値上げする可能性があるため、今後も高止まりすると予想されている。
総裁は立法院(国会)で、電気料金値上げが「インフレ期待に連鎖的な影響を及ぼす可能性がある」とし、CPI上昇率が長期間にわたり2%を超える場合はインフレ期待が高くなり、インフレ抑制が難しくなると語った。
今年のCPI上昇率見通しは2%を上回る水準に引き上げ、中長期的に2%前後の維持を目指すと述べた。
今年の域内総生産(GDP)成長率については、中銀の3.12%の予測を容易に達成するとみているとした。
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