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生成AIでグーグルに競争上の優位、MSが欧州委に指摘

ロイター / 2024年3月15日 7時53分

3月14日、米マイクロソフト(MS)は、アルファベット傘下グーグルが膨大なデータと人工知能(AI)に最適化されたチップを有していることから、生成AI分野で競争上の優位に立っていると指摘した。写真はマイクロソフトのロゴとコンピューターのマザーボード。1月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)

Foo Yun Chee

[ブリュッセル 14日 ロイター] - 米マイクロソフト(MS)は、アルファベット傘下グーグルが膨大なデータと人工知能(AI)に最適化されたチップを有していることから、生成AI分野で競争上の優位に立っていると指摘した。

欧州委員会が今年1月に開始した生成AIの競争状況に関する協議を受けて、見解を示した。

報告書で「現在、チップからモバイルアプリストアに至るまで、AIのあらゆる層で強みと独立性を持つように垂直統合されているのはグーグル1社だけだ。他の全ての企業は革新と競争のために提携に頼らざるを得ない」と指摘。

グーグルは独自のAIチップにより、この先何年も競争上の優位性を保つほか、検索サービスや動画投稿サイト「ユーチューブ」から収集する膨大な独自のデータで、大規模言語モデル「ジェミニ」の学習が可能になるとした。

AIが搭載された音声アシスタントもグーグルやアップルに優位性をもたらすと述べた。

グーグルの広報担当者は反論し「グーグルクラウドのようなオープンさを提供しなかったり、長い間顧客を囲い込んできたりした企業がAIサービスにも同じアプローチを取ろうとしていることに欧州委員会が調査で目を向けることを期待している」と述べた。

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