独GDP、第1四半期速報は2009年以来の大幅減 景気後退入り
ロイター / 2020年5月15日 18時13分
5月15日、ドイツ連邦統計庁が発表した第1・四半期の国内総生産(GDP)速報値は季節調整済みの前期比2.2%減となった。フランクフルトで4月撮影(2020年 ロイター/Kai Pfaffenbach)
[ベルリン 15日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が発表した第1・四半期の国内総生産(GDP)速報値は季節調整済みの前期比2.2%減となった。新型コロナウイルスの感染防止のために経済活動が制限された影響で、2009年の世界金融危機以降で最大の落ち込みを記録した。
ゼロ成長だった2019年第4・四半期はマイナス0.1%に下方改定された。これにより2四半期連続のマイナス成長となり、定義上のリセッション(景気後退)に陥った。
季節調整済みの前年比では2.3%減。2019年第4・四半期は0.4%増だった。
ロイターがまとめたアナリスト予想は前期比2.2%減、前年比2%減だった。
第1・四半期の縮小は、フランスやイタリアほどではなかった。これは、メルケル政権が雇用調整助成など過去最大規模の景気対策を打ち、州政府が建設作業などの継続が認めたことが一因だ。
とはいえ、新型コロナ関連の規制は5月初めまで延長され、観光など一部業種は今も停止状態にある。エコノミストは第2・四半期はさらに大きな落ち込みを予想する。
INGのカルステン・ブルゼスキ氏は「状況はまだ悪化する。最悪期を脱したとしても、今度出てくるデータはさらに悪いだろう」と指摘。第1・四半期GDPが、2週間のロックダウンの影響を反映しているとすれば、その後3週間のロックダウンと非常に緩やかな緩和が反映される第2・四半期はかなり悪いと予想した。
*内容を追加しました。
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