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香港の第1四半期GDP、前年比-8.9% 統計開始以降で最悪

ロイター / 2020年5月15日 19時10分

5月15日、香港特区政府が発表した第1・四半期の域内総生産(GDP)改定値は前年同期比8.9%減と、1974年の統計開始以降で最悪となった。香港のコンテナ港で2016年5月撮影(2020年 ロイター/Bobby Yip)

[香港 15日 ロイター] - 香港特区政府が発表した第1・四半期の域内総生産(GDP)改定値は前年同期比8.9%減と、1974年の統計開始以降で最悪となった。

これで3四半期連続のマイナス成長。反政府デモに続き、新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けた。

速報値から改定はなかった。昨年第4・四半期は3.0%減だった。

政府エコノミストのアンドリュー・アウ氏は「多くの主要国経済が依然として新型コロナ感染症の深刻な脅威に直面しており、世界経済は大規模な金融・財政支援にもかかわらず、目先、急激な縮小が続く可能性がある」と指摘。

「主要国の経済再開の進展と世界経済の回復の時期とペースは、感染状況と世界の公衆衛生状況に左右される。これは非常に大きな不透明要因だ」と述べた。

同氏は、米中の通商関係、地政学的リスク、国際金融市場のボラティリティーも不透明要因で、注視する必要があると指摘した。

第1・四半期のGDPは季節調整済み前期比では5.3%減。昨年第4・四半期は0.5%減だった。

香港政府観光局によると、4月の香港への観光客は前年比99.9%減。

香港小売管理協会(HKRMA)によると、小売店の約25%は年末まで休業するとみられている。

第1・四半期の小売売上高は金額ベースで前年比35.0%減。数量ベースでは前年比36.9%減と、統計開始以降で最大の落ち込みを記録した。

香港政府の陳茂波(ポール・チャン)財政官は先週、経済環境は非常に厳しく、新型コロナの感染拡大に歯止めがかかっても回復ペースは鈍いだろうとの見方を示した。

スタンダード・チャータードはリポートで「香港の社会的距離政策などの規制は3月下旬に導入された。失業率は最近上昇ペースが加速しているが、まだ上がるだろう」と指摘。2020年のGDP予想を4.8%減から7.2%減に下方修正した。

同行は「9月の香港立法会(議会)議員選挙を控え、社会的な緊張がエスカレートするリスクもあり、下半期の回復は良くてもU字型になる可能性が高い」と述べた。

政府も今年のGDP予想を4%減ー7%減で据え置いた。

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