三菱航空機が人員半減と拠点集約で体制縮小、開発責任者を刷新
ロイター / 2020年6月15日 17時35分
6月15日、三菱重工業傘下の三菱航空機は、ジェット旅客機「スペースジェット」(旧MRJ)の開発体制を縮小すると発表した。写真は2018年7月、英ファーンボロー国際航空ショーで撮影(2020年 ロイター/Toby Melville)
[東京 15日 ロイター] - 三菱重工業<7011.T>傘下の三菱航空機(愛知県豊山町)は15日、ジェット旅客機「スペースジェット」(旧MRJ)の開発体制を縮小すると発表した。国内外の従業員約2000人を半分以下に削減し、海外の3拠点は米ワシントン州モーゼスレイクの試験拠点に統合する。開発責任者も刷新する。
新型コロナウイルス感染拡大による世界的な航空機需要の落ち込みを受け、三菱重工が2021年3月期のスペースジェット開発費を前期比で半減させることを決断。体制を見直し、運航に必要な型式証明の取得に向けて設計確認や飛行試験データの検証活動に集中する。
人員規模については、これまで積極採用してきた外国人技術者を含む従業員を1000人以下に減らす見込み。拠点統合では、ワシントン州レントンの米国本社と、カナダのケベック州モントリオールの設計機能などを持つ事務所の2拠点を閉鎖し、モーゼスレイクの試験飛行拠点を残す。
最高開発責任者(CTO)のアレックス・ベラミー氏は6月末で退任する。米国での飛行試験で中心的な役割を果たしてきたモーゼスレイク・フライトテストセンターの副センター長、川口泰彦氏が7月1日付でチーフ・エンジニア兼技術本部長に就き、今後の開発を主導する。CTOのポストは当面置かない予定だ。
(白木真紀)
この記事に関連するニュース
-
米アーバンリンク、フロリダ州で2026年に空飛ぶクルマの商業運行を開始予定と発表(米国、ドイツ)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年5月8日 14時10分
-
経産省主導の「国産ジェット機」 再挑戦に早くも懸念の声
財界オンライン / 2024年5月7日 18時0分
-
ANA HD社長「MSJの代わりが必要」 開発中止した三菱国産ジェットの“ローンチカスタマー”は何を選ぶのか
乗りものニュース / 2024年4月30日 7時12分
-
10年間で5兆円投資“国産旅客機”再挑戦 「技術におぼれるな。いいものが売れるのではなく、売れるものがいいものだ」石川和男が指摘
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2024年4月20日 9時0分
-
極異質ルックス!「エンジン5発の激短ジャンボ機」とは レア機中のレア機に“なるときがある”って!?
乗りものニュース / 2024年4月15日 7時42分
ランキング
-
1年賀状は過去最大17%減、2023年度の引受数…「ゆうパック」はヤマト運輸と協業で増加
読売新聞 / 2024年5月11日 20時22分
-
2「日本国債」の紙くず化がとまらない…雪だるま式「借金地獄」から日本が抜け出せない根本原因【経済のプロが解説】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年5月11日 11時15分
-
3ヨーカドーの跡地が「世界最大級の無印良品」に…過疎地の商業モールを復活させた「社会的品揃え」の魅力
プレジデントオンライン / 2024年5月11日 9時15分
-
4話し下手でも今日からできる「おもしろい話し方」 どんなに頑張っても「ウケない」人の最後の秘策
東洋経済オンライン / 2024年5月11日 17時0分
-
53期連続減益に沈むヤマト「強気計画」に漂う暗雲 2024年度は荷物量回復で巻き返しを図るが
東洋経済オンライン / 2024年5月11日 7時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください