米グーグル、30年までに「カーボンフリー」電力に全面シフトへ
ロイター / 2020年9月15日 14時43分
9月14日、米アルファベット傘下のグーグルは、データセンターやオフィスの運営に使用する電力について、2030年までに二酸化炭素など温室効果ガスを排出しない「カーボンフリー」エネルギーに完全に切り替える方針だ。写真はカリフォルニア州アーバインで7月撮影(2020年 ロイター/Mike Blake)
[オークランド(米カリフォルニア州) 14日 ロイター] - 米アルファベット
ピチャイ氏はこの新たな目標について、二酸化炭素の排出量を排出削減への取り組みで相殺するというIT(情報技術)業界における基準を超えた行動をグーグルに求めるもので、達成するには技術的・政治的な打開が必要だと指摘。「この問題は非常に大きく、われわれの多くが主導して解決策を示す必要がある」と述べた。
米国西部で森林火災の広がりにより過去最大の面積が焼失し、気候変動に対する国民の意識は高まっているものの、グーグルは新たな目標などを通じて、この問題への関心を高めたいとCEOは語った。
風力や太陽光などの再生可能エネルギーは昨年、グーグルの世界での1時間当たりの電力使用の61%を占めた。場所によって差があり、風力発電を利用する米オクラホマ州のデータセンターではこの割合が96%だったのに対し、ガスに依存するシンガポールの拠点は3%にとどまった。
しかし、グーグルは太陽光エネルギーを夜間に蓄積するバッテリーや、新たな資源として注目される地熱エネルギー、電力需要の管理改善などによって、この差を埋められるとの楽観を強めている。
ピチャイ氏は「世界のデータセンターやキャンパスを完全にカーボンフリーにする計画は、ロジスティクス面で大きな課題」と指摘。そのため、どのように達成するかをモデル化したとし、「2030年までに達成できると確信している」と述べた。
目標達成にかかるコストについては言及しなかった。
グーグルは2007年以降、植樹などにより温室効果ガスの排出量を相殺し、実質ゼロとする「カーボンニュートラル」を達成している。
それ以前の1998年の創業から2006年までの排出量についても実質ゼロを達成したと明らかにした。
(※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)
この記事に関連するニュース
-
タイ生産拠点で再生可能エネルギーを活用
PR TIMES / 2024年7月24日 12時45分
-
データセンターを運営するコンフィデンシャルサービスが「環境価値提供サービス」を開始
PR TIMES / 2024年7月18日 14時45分
-
中国の太陽光・風力発電設備規模が世界をリード、二酸化炭素排出量は昨年ピークか―独メディア
Record China / 2024年7月14日 5時0分
-
中国の石炭発電比率、5月は過去最低 非化石エネ最高更新=調査
ロイター / 2024年7月11日 15時2分
-
Google、AIによる排出量増加で2030年カーボンフリー目標達成に暗雲
ITmedia NEWS / 2024年7月3日 9時23分
ランキング
-
1「みどりの窓口は減ったけど、便利になったね」は不可能か いや、やればできるはず
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月27日 7時30分
-
2カスハラ被害、企業規模が大きいほど増加 最も被害が多い業界は?
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月28日 8時10分
-
3『秘密のケンミンSHOW』で圧倒的に登場回数が多い都道府県は?北海道でも、沖縄県でもない、納得のワケ【齋藤孝が解説】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年7月27日 8時0分
-
4ヨーカドーの商品7000点が最短30分で届く…ネットスーパー最大の欠点を解消した「鬼速のOniGo」のカラクリ
プレジデントオンライン / 2024年7月28日 8時15分
-
5渋谷「三井住友銀行+スタバ」は異空間だった アプリ会員は無料でソファやテーブルが利用可
東洋経済オンライン / 2024年7月28日 10時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください