中国人民銀、1年物MLFで5000億元供給 実質小幅な資金吸収
ロイター / 2021年1月15日 13時3分
[上海 15日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は15日、1年物の中期貸出制度(MLF)で5000億元(772億8000万ドル)供給した。金利は前回と同じ2.95%。
この日はMLF3000億元が期日を迎え、25日には標的型中期貸出制度(TMLF)2405億元の期日が到来する。これらと差し引きして実質405億元の資金吸収となる。
人民銀は声明で、MLFの実施は「銀行システムの流動性を合理的に潤沢な水準に維持する」のが目的で、1月に期日を迎えるMLFとTMLFのロールオーバーになると説明した。
しかしトレーダーからは、小幅な資金吸収は人民銀が金融政策スタンスを微調整し始めたことを示唆するとの声もでている。
「期日到来が5405億元なのに対し、5000億元の供給。人民銀の対応は正常化方針を強調するものだ」と外銀トレーダーは指摘した。
昨年末の共産党の重要会議が、今年は人民銀の経済支援が縮小する可能性を示唆して以来、人民銀の流動性供給が控えめになっていくのではないかとの見方が浮上。来月の春節前に預金準備率を引き下げるとの見方が後退している。
MLF金利は、毎月20日ごろに発表される最優遇貸出金利(ローンプライムレート、LPR)の参照金利でもあり、きょうMLF金利が据え置かれたことで、LPRも据え置かれる可能性がある。
人民銀は声明で、期間7日のリバースレポで20億元供給したと明らかにした。
この記事に関連するニュース
-
中国の市場金利、短期的な急上昇の可能性低い=中国証券報
ロイター / 2021年3月4日 12時20分
-
NZ中銀、政策金利を0.25%に据え置き 資産買い入れ規模も維持
ロイター / 2021年2月24日 11時56分
-
中国人民銀、最優遇貸出金利を10カ月連続で据え置き 予想通り
ロイター / 2021年2月21日 9時9分
-
中国人民銀、1年物MLFで2000億元供給 金利2.95%で変わらず
ロイター / 2021年2月18日 11時1分
-
フィリピン中銀、政策金利据え置き 物価上昇は対処可能
ロイター / 2021年2月11日 18時35分
ランキング
-
1住民女性「町が壊れた」返礼品バブル霧散…寄付39億円一転、廃業続々
読売新聞 / 2021年3月7日 15時23分
-
2「飛び降りるのにちょうどいい窓あるで。死んどいた方がいいんちゃう?」ワタミ・吉本興業・ユニクロ…有名企業パワハラ暴言録7選
文春オンライン / 2021年3月8日 6時0分
-
3「白米好きの日本人」を襲ったヤバい病気の正体 大正期には1年で「約3万人」もの命が奪われた
東洋経済オンライン / 2021年3月7日 8時30分
-
4「ヤバイ会社」は入社前に分かるのか?転職時の見極めポイント3選
LIMO / 2021年3月7日 18時35分
-
5資産1億円を作る人・4つの条件
トウシル / 2021年3月8日 5時0分