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IMF・世銀、モロッコでの年次総会開催巡りなお方針未定=関係者

ロイター / 2023年9月15日 12時11分

 9月14日、モロッコ政府は14日時点で、先の地震にもかかわらず10月9―15日にマラケシュで当初予定通り国際通貨基金(IMF)と世界銀行の年次総会を開催すると明らかにしている。しかしIMFと世銀はまだ方針を決めていない。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。写真はIMFのロゴ。ワシントンで2018年9月撮影(2023年 ロイター/Yuri Gripas)

Ahmed Eljechtimi David Lawder

[マラケシュ/ワシントン 14日 ロイター] - モロッコ政府は14日時点で、先の地震にもかかわらず10月9―15日にマラケシュで当初予定通り国際通貨基金(IMF)と世界銀行の年次総会を開催すると明らかにしている。しかしIMFと世銀はまだ方針を決めていない。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

年次総会に関連してマラケシュを訪れる人は1万―1万5000人に上る見通しで、IMFと世銀は、震源地から72キロしか離れていないマラケシュで安全な開催が可能かどうか引き続き考慮している段階。関係者の話では、総会が復旧復興活動の妨げにならないかという問題や、治安と宿泊施設の安全、水道や電力システム、病院といった各種インフラが新たな大人数の流入に対応できるかなどについて検討を進めている。

一方、モロッコ中央銀行のジョアフリ総裁はこの日、年次総会に向けた準備会合で、総会は予定通り行われると表明し、この問題に当局者として初めて言及した。

またモロッコの在ワシントン大使館の広報担当者はロイター向け電子メールで「モロッコ政府は地震があっても年次総会を開催するとお知らせできるのは喜ばしい」と述べた。

モロッコ側が開催を強く主張する背景には、大幅な収入が見込まれることや、同国の底力やしっかりした経済政策に対する世界の注目を集められるとの期待もある。

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