午前の日経平均は続伸、米景気の過度な懸念緩和 ソフトバンクG寄与
ロイター / 2023年9月15日 12時24分
9月15日、午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比445円42銭高の3万3613円52銭と続伸した。写真は都内にある東京証券取引所で2015年6月撮影(2023年 ロイター/Thomas Peter)
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Noriyuki Hirata
[東京 15日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比445円42銭高の3万3613円52銭と続伸した。米景気への過度な懸念が和らいだほか、ソフトバンクグループ株が傘下の英半導体設計大手アームの上場を受けて上昇し、指数を押し上げた。バリュー株人気が継続し、TOPIXはバブル後高値を更新した。
日経平均は260円高で寄り付いた後も上げ幅を拡大した。米小売売上高が予想を上振れて米景気懸念が緩和し米株高となったことを好感する動きが先行した。前場の終盤に発表された中国の8月小売売上高などが予想を上回り、日経平均は一時466円高の3万3634円31銭まで一段高となった。原油高基調の中、エネルギー関連銘柄の上昇が目立った。
バリュー株の堅調さが目立ち、市場では「企業業績の腰折れはないだろう。円安やインバウンド需要の寄与が見込まれるし、企業の設備投資意欲も強い」(東京海上アセットマネジメントの若山哲志株式運用部シニアファンドマネージャー)との見方が聞かれた。 TOPIXは1.25%高の2435.62ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は2兆1971億8100万円だった。東証33業種では、値上がりは石油・石炭製品や鉱業、電気・ガスなど31業種で、値下がりは空運と小売の2業種だった。 ソフトバンクGは一時5%高になった後、上げ幅を2%弱に縮小したが、日経平均の押し上げに54円、寄与した。東京エレクトロンは堅調で、指数を67円押し上げた。一方、日東電工は軟調。セブン&アイHLDGは小安かった。 東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1328銘柄(72%)、値下がりは450銘柄(24%)、変わらずは57銘柄(3%)だった。
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