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ベネチアの「危機遺産」登録見送り、ユネスコ 課題も指摘

ロイター / 2023年9月15日 12時27分

 9月14日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は、「水の都」として知られるイタリアのベネチアについて、「危機遺産」登録を見送った。写真はベネチアで2019年6月撮影(2023年 ロイター/Manuel Silvestri)

[ローマ 14日 ロイター] - 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は14日、「水の都」として知られるイタリアのベネチアについて、「危機遺産」登録を見送った。

ベネチアは長年、潮位上昇に伴う浸水やオーバーツーリズム(観光公害)に悩まされている。7月末、専門家らが「危機遺産」への登録を勧告していたが、世界遺産委員会はサウジアラビアのリヤドで開いた会合で登録を見送る決定をした。

イタリアのサンジュリアーノ文化相は、登録されれば「客観的事実に基づかない不当な措置となっていた。ベネチアは危険な状態ではない」との声明を発表。高潮による浸水を防ぐ可動式水門「モーゼ・システム」や、来年から導入される入場料などの観光制限への取り組みが評価されたと述べた。

ただユネスコは、市の保全にはなお努力が必要と指摘。声明で、「委員会は、マスツーリズムや開発事業、気候変動に関連する問題を含め、市の適切な環境保全に関する未解決の重要課題にあらためて懸念を表明した」と声明で述べた。

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