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米自動車労組、ビッグ3の3工場で史上初の一斉スト入り

ロイター / 2023年9月15日 15時20分

 9月15日、全米自動車労組(UAW)は3大自動車メーカー(ビッグ3)との労使交渉の不調を理由に、3社の3工場で「史上初」の一斉ストライキに入った。ニューヨークで行われたメーデーの集会で5月撮影(2023年 ロイター/Andrew Kelly)

Joseph White David Shepardson

[デトロイト 15日 ロイター] - 全米自動車労組(UAW)は15日未明、米3大自動車メーカー(ビッグ3)との労使交渉の不調を理由に、3社の3工場で「史上初」の一斉ストライキに入った。

UAWのショーン・フェイン委員長は現時点で全面ストは見送ると述べると同時に、新たな労働協約に合意できなければあらゆる選択肢を検討すると表明した。

従来の労働協約は深夜に失効。この約2時間前にフェイン氏はフェイスブックのライブ配信を行い、フォード・モーターのミシガン州ウェイン工場、ゼネラル・モーターズ(GM)のミズーリ州ウェンツビル工場、クライスラーの親会社ステランティス のオハイオ州トレド工場で計1万2700人の従業員がストに入ると説明。

「史上初めてビッグスリーで一斉ストに入る」と述べた。

フォードの「ブロンコ」やステランティスの「ジープ・ラングラー」、GMの「シボレー・コロラド」などの人気モデルが影響を受ける見通し。

労組側は自動車メーカーが電気自動車(EV)へシフトする中、燃焼式トラックから生み出される利益からの配分を多くすることや、雇用保障の強化を求めていた。

フォードは声明で、UAWの要求を飲めば米事業の人件費が倍増すると指摘した。

GMはストに失望しているとしつつ、「誠実に」交渉を続けると表明した。

ステランティスはただちに社内を「不測事態対応モード」に移行させ、会社と北米事業を守るために適切な決断を下すとしたが、具体的な対応は説明しなかった。

オート・フォアキャスト・ソリューションズの生産予測担当者、サム・フィオラニ氏は「これは実際にダメージを与えるストというよりも象徴的なストだ。もし交渉がフェイン氏の考えるような前向きな方向に進まなければ、1、2週間後にストの規模が拡大する可能性も十分ある」と語った。

同氏によると、今回の限定的なストでは週に約2万4000台の自動車生産がストップする見通し。

今回の混乱はテスラ、トヨタ自動車、ホンダ、メルセデスなど、米国にある非組合自動車メーカーにとってはチャンスだ。これらの非組合工場と輸入車を合わせると、米国市場で販売される自動車の半分以上を占める。

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