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日経平均は続伸、米株高を好感 ソフトバンクGの寄与も

ロイター / 2023年9月15日 15時23分

 9月15日、東京株式市場で日経平均は、前営業日比364円99銭高の3万3533円09銭と、続伸して取引を終えた。写真は2020年10月、都内で撮影(2023年 ロイター/Issei Kato)

Nobuyo Saito

[東京 15日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比364円99銭高の3万3533円09銭と、続伸して取引を終えた。前日の米国市場では経済指標を受けて、景気後退(リセッション)に対する懸念が後退。上昇して取引を終えたため、東京市場でも好感した買いが優勢となった。加えて、ソフトバンクグループが傘下の英半導体設計大手アームの上場を受けて上昇し、指数を押し上げた。TOPIXはバブル後高値を連日で更新した。

日経平均は260円高と堅調にスタート。前場中盤にはやや伸び悩む場面もみられたが、再び上げ幅を拡大し、一時前営業日比466円高の3万3634円31銭まで上値を伸ばした。

前日に発表された米小売売上高が市場予想を上振れたことで、米景気後退への過度な懸念が緩和して買い安心感につながったほか、きょう発表の8月中国小売売上高や鉱工業生産が予想を上回ったことも好感された。

輸送用機器が業種別値上がり上位になった。アイシンの中計を好感する動きが広がったほか、全米自動車労組(UAW)が米3大自動車メーカー(ビッグ3)の工場で「史上初」の一斉ストライキに入ったと伝わり、日系メーカーの販売機会の拡大などの思惑からが買われた。

一方、ブルームバーグが、日銀内には総裁発言と市場の解釈とのギャップを指摘する声があると報じ、早期のマイナス金利解除の思惑で買われてた銀行や保険が売られる場面があった。

野村証券の沢田麻希ストラテジストは「韓国や香港などアジア株が総じて堅調だったことが投資家心理の改善につながったほか、ソフトバンクグループの上昇が指数を押し上げた」との見方を示した。前日に中期経営計画を策定したと発表したアイシンが大幅上昇したことで、トヨタ系をはじめとする自動車関連株が堅調に推移したことも、日経平均の上昇に寄与した、と指摘した。

別の市場関係者からは「前日にTOPIXが高値を抜けたので、日本株を持たざる恐怖が意識され、海外勢の買いが引き続き入っている」(国内証券の投資情報部部長)との声も聞かれた。

TOPIXは0.95%高の2428.38ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.95%高の1249.78ポイントだった。プライム市場の売買代金は5兆6708億4000万円だった。東証33業種では、値上がりは電気・ガスや石油・石炭製品、輸送用機器など29業種で、値下がりは銀行や空運、小売りなどの4業種だった。

個別では、傘下の英半導体設計大手アームが前日に米ナスダック市場に上場したソフトバンクグループが2%高だった。主力のトヨタ自動車は2.6%高、アイシンが5%高だった。他方、三菱UFJフィナンシャル・グループは2.1%安と軟調。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1227銘柄(66%)、値下がりは553銘柄(30%)、変わらずは55銘柄(3%)だった。

終値 前日比 寄り付き   安値/高値  

日経平均 33533.09 +364.99 33428. 33,391.46─33,634.31

44

TOPIX 2428.38 +22.81 2420.1 2,419.60─2,438.02

7

プライム指数 1249.78 +11.72 1245.8 1,245.69─1,254.75

4

スタンダード 1149.66 +3.39 1149.2 1,147.63─1,150.80

指数 5

グロース指数 949.42 -2.29 954.20 946.52─955.92

東証出来高( 239054 東証売買代金(億円 56708.

万株) ) 40

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