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イスラエル、陸海空からガザ地上戦を準備 市民に退避勧告

ロイター / 2023年10月15日 10時8分

イスラエルは14日、イスラム組織ハマスが実効支配するガザ地区の市民に南へ退避するよう勧告するとともに、地上戦の準備を進めた。写真は避難するガザの市民。10月14日撮影(2023年 ロイター/Mohammed Salem)

Nidal al-Mughrabi John Davison

[ガザ/エルサレム 14日 ロイター] - イスラエルは14日、イスラム組織ハマスが実効支配するガザ地区の市民に南へ退避するよう勧告するとともに、地上戦の準備を進めた。

イスラエル軍は声明で「兵士と大隊を全土に配備し、地上作戦に重点を置きながら、戦争の次の段階に備えて態勢を強化している」とした。作戦には空、海、陸からの攻撃が含まれ、「戦闘地域は拡大」すると付け加えたが、それ以上の詳しい説明はなかった。

イスラエルは13日、ガザ北部の市民にエジプトと国境を接する南部へ退避するよう勧告。14日には2つの退避路を指定し、避難民の安全を午後4時(日本時間午後10時)まで保証すると発表した。期限を迎えると、イスラエル軍は部隊をガザ周辺に集結させた。

一方のハマスは市民に避難しないよう指示。退避路は危険で、避難民を乗せた車両が13日に攻撃を受けて数十人が死亡したと主張した。イスラエル側は、ハマスが人間の盾に利用しようと市民の退避を妨害していると非難しているが、ハマスはこれを否定している。

パレスチナ赤新月社は午後4時までに病院から退避するようイスラエルから通告を受けたものの、病人や負傷者に医療サービスを提供するという人道的義務があるとして退去を拒んだ。

ガザ当局によると、これまでに2200人以上が死亡。その4分の1が子どもで、1万人近くが負傷したとしている。

バイデン米大統領はイスラエルのネタニヤフ首相と電話で会談し、支援が「揺るぎない」ことを繰り返しつつ、市民が水や食料の供給、医療を受けられるよう各国と協調することを話し合った。バイデン氏はパレスチナのアッバス議長とも会談し、「人道回廊」をただちに設置する必要性を伝えた。

イスラエルによる空爆が始まって以降、ガザから100万人の市民が避難したと伝えられているが、ハマスの指導者ハニエ氏は「(パレスチナ人は)我々の土地にとどまる」と強調した。

<戦線拡大の恐れ>

イスラエルとハマスの衝突が続く中、戦線は隣国レバノンにも拡大する恐れが強まっている。

ハマスと同様にイランと関係が近く、レバノン南部を拠点とするイスラム教シーア派組織ヒズボラは、係争地シェバー・ファームズにあるイスラエル軍の拠点5カ所に誘導ミサイルと迫撃砲を発射したと発表した。ロイターの記者はイスラエル軍の基地にミサイルが飛来するのを目撃、イスラエル側からは砲声と銃音を聞いた。

イスラエルのラジオ局は、レバノンからの侵攻が疑われることから国境の5つの村が封鎖されていると伝えた。

イスラエル首相の安全保障政策顧問ツァヒ・ハネグビ氏は「2正面戦争に巻き込まれないようにしている」と述べ、ヒズボラに戦闘に参加しないよう警告した。

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