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イスラエル戦時内閣初閣議、ガザ地上戦を準備 死者3900人以上

ロイター / 2023年10月16日 8時29分

 イスラエルのネタニヤフ首相は10月15日、戦時内閣発足後、初の閣議を開き、イスラム組織ハマスを壊滅すると強調した。写真は同日、イスラエル軍による攻撃で煙の上がるガザ地区(2023年 ロイター/Amir Cohen)

Nidal al-Mughrabi Emily Rose

[ガザ/エルサレム 15日 ロイター] - イスラエルのネタニヤフ首相は15日、戦時内閣発足後、初の閣議を開き、イスラム組織ハマスを壊滅すると強調した。

この日の閣議には元野党議員らも参加。ネタニヤフ氏は「ハマスはわれわれを壊滅しようと考えていたが、ハマスを壊滅するのはわれわれだ」と述べた。

イスラエル軍はハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザでの地上戦に向け、ガザ境界付近に戦車を集結、地上部隊の増強を進めている。15日には250の軍事目標を攻撃し、ハマス幹部を殺害したと発表した。

7日以降、死者の数はイスラエル側で1300人、ガザ地区では少なくとも2670人に達している。

ガザ地区には約200万人が住んでいる。イスラエル軍は北部住民に南部への退避を促しており、これまでに約60万人が避難したとしている。

一方、避難途中に攻撃され北部に戻っているパレスチナ人もいるという。

イスラエルのネタニヤフ首相とバイデン米大統領は、ガザ南部への水の供給再開で合意した。

また、中東訪問中のブリンケン米国務長官はサウジアラビアの首都リヤドで実力者ムハンマド皇太子と会談、エジプトではシシ大統領とも会談し、ガザ南部のエジプトとの境界検問所が再び開かれる見通しになったと述べた。

ガザ地区の医療機関では医療物資が不足し、けが人などが十分な手当を受けられない状態となっている。世界保健機関(WHO)はイスラエルによる退避勧告は病人や負傷者にとり「死の宣告」だと批判した。

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は、ガザの救助活動は「崩壊寸前だ」と述べ、南部の施設では避難する人を受け入れることが出来なくなっていると説明した。

<紛争拡大の恐れ>

アラブ諸国の指導者らはガザ市民を守る必要性を訴えた。エジプトのシシ大統領はイスラエルの報復攻撃について「自衛権の域超えており、集団的懲罰となっている」と批判した。

イスラエルの北に位置するレバノン国境沿いの緊張も増している。ハマス武装組織「アル・カッサム旅団」は15日、レバノンからイスラエルの2つの入植地に向けて20発のロケット弾を撃ち込んだと発表。レバノンの親イラン武装組織ヒズボラもイスラエル北部ハニタに向けてミサイルを発射した。

イスラエル軍も報復攻撃を行い、国連平和維持軍によるとレバノン南部の本部がロケット弾の直撃を受けた。

ハマスとヒズボラの後ろ盾となっているイランはイスラエルをけん制。イランのアブドラヒアン外相は「シオニストの侵略が止まらなければ、(中東)地域の全当事者が(銃の)引き金に指を掛けることになる」とし、イランは傍観者のままでいることはできないと述べた。

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