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中東紛争拡大のリスク、米高官が警告 イランやヒズボラの介入警戒

ロイター / 2023年10月16日 8時34分

 サリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は10月15日、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスとイスラエルの衝突が拡大する可能性があるとして警戒感を示した。写真はイスラエル南部のガザ地区との境界付近で砂塵を巻き上げるイスラエルの装甲兵員輸送車。同日撮影(2023年 ロイター/Ronen Zvulun)

Nandita Bose Katharine Jackson

[ワシントン 15日 ロイター] - サリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は15日、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスとイスラエルの衝突が拡大する可能性があるとして警戒感を示した。

米CBSに「紛争がエスカレートし、北部で2つ目の戦線が開かれ、イランが関与するリスクもある」と述べた。

オースティン米国防長官は14日、東地中海に空母打撃群を追加派遣すると発表。「イスラエルに対する敵対的な行為やこの戦争を拡大しようとする試みを抑止するため」と説明した。

イランのアブドラヒアン外相は15日、中東の衛星テレビ、アルジャジーラに対し「ガザ地区での残虐行為をやめなければ、イランは傍観者のままでいることはできない」というメッセージをイスラエルに伝えたと述べ、イランが介入する可能性を警告。また「戦争が拡大すれば米国にも大きな損害が及ぶだろう」とけん制した。

イスラエル北部の国境では既に暴力がエスカレートしている。イランと関係が近く、レバノン南部を拠点とするイスラム教シーア派組織ヒズボラの戦闘員は15日、イスラエル軍の駐屯地や国境の集落を攻撃し、イスラエル側も反撃した。

サリバン氏はイスラエルとウクライナへの新たな軍事支援の規模について、報じられている20億ドルよりも「かなり大きな」額になるとの見方を示し、バイデン大統領が今週、議会と集中的な協議を行う予定だと述べた。

当局者によると、米政府はガザの人道危機緩和にも動いている。サリバン氏はNBCに、米国が民間人のために地上攻撃を遅らせるようイスラエルに求めているか問われ、イスラエルの軍事計画に干渉していないと回答。ただ、いかなる行動も戦争法に従うべきであり、民間人が安全な場所に避難する機会を確保すべきだとイスラエルに伝えていると述べた。

また、ガザの住民が食料や水、安全な避難所を確保できるようにしたいと強調。CNNのインタビューで、イスラエル当局がガザ南部で水の供給を再開したと述べた。

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