ユーロ圏鉱工業生産、9月は消費財主導でマイナス 貿易黒字は継続

欧州連合（ＥＵ）統計局が１５日発表した９月のユーロ圏鉱工業生産指数は前月比１．１％、前年比６．９％それぞれ低下した。ＥＵ本部で２０１９年撮影。（2023年　ロイター/Francois Lenoir）

[ブリュッセル １５日 ロイター] - 欧州連合（ＥＵ）統計局が１５日発表した９月のユーロ圏鉱工業生産指数は前月比１．１％、前年比６．９％それぞれ低下した。消費財の生産が大幅に減少し前月の上昇分が帳消しとなった。

前年比のマイナス幅は新型コロナウイルス流行最盛期の２０２０年６月以来の大きさだった。

ロイターがまとめたエコノミスト予想は前月比１．０％低下、前年比６．３％低下だった。

前月比での落ち込みは耐久消費財と非耐久消費財の生産が２．１％減少し、エネルギーも１．３％減となったことが主な要因。

鉄鋼や木材などの中間財は０．３％減少した。機械などの資本財は０．３％増加した。

ユーロ圏の９月の貿易収支は１００億ユーロの黒字となった。前年同月はエネルギー価格の大幅上昇により３６６億ユーロの赤字だった。

季節調整後の貿易収支は９２億ユーロの黒字で、８月の１１１億ユーロから減少したが５カ月連続の黒字となった。