仏司法当局、シリア大統領らに逮捕状 2013年の化学兵器使用疑惑

フランスの司法当局は、シリアでの民間人に対する化学兵器の使用疑惑に関連し、同国のアサド大統領（写真）ら４人に対する逮捕状を発行した。仏司法当局が１５日、明らかにした。２０１５年１月撮影。提供写真（２０２３年　ロイター/Syria's national news agency SANA. REUTERS/SANA）

[パリ １５日 ロイター] - フランスの司法当局は、シリアでの民間人に対する化学兵器の使用疑惑に関連し、同国のアサド大統領ら４人に対する逮捕状を発行した。仏司法当局が１５日、明らかにした。アサド大統領に対し国際逮捕状が発行されるのは初めて。

仏司法当局は、シリアの首都ダマスカス近郊ドゥーマと東グータ地区で２０１３年８月に化学兵器が使用された疑惑に関する刑事捜査に基づき、人道に対する罪へと戦争犯罪への加担の疑いで逮捕状を発行した。

逮捕状が発行されたのはアサド大統領のほか、同大統領の兄弟とシリア高官２人。この件に関して、シリア大統領府からコメントは得られていない。