日経平均は小幅続伸、米CPI控え持ち高調整 米株高は支え
ロイター / 2024年5月15日 15時36分
5月15日 東京株式市場で日経平均は、前営業日比29円67銭高の3万8385円73銭と小幅に続伸して取引を終えた。写真は2020年10月、東京証券取引所で撮影(2024年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
[東京 15日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比29円67銭高の3万8385円73銭と小幅に続伸して取引を終えた。朝方には前日の米株高を好感して一時3万8800円台まで上値を伸ばしたが、日本時間で今晩の米消費者物価指数(CPI)の発表を前に持ち高調整の売りに押されて上げ幅を削った。
日経平均は前営業日比177円高で寄り付いた後、一時460円高の3万8816円60銭に上昇した。東京エレクトロンなどの半導体関連や主力株の一角の堅調な値動きが指数を押し上げた。
もっとも、プライム市場では値上がりより値下がりの銘柄が多く、買いが一巡した後は指数も徐々に水準を切り下げ、後場にはマイナスに転じる場面もあった。米CPI発表を控えて、持ち高調整の売りが強まったとみられる。
日経平均は朝方こそ高いものの、勢いが持続しないケースが続いており、市場では「米CPI待ちの側面もあるが、企業決算がまだら模様となっており、上値を買う確信が得られていないとの事情もあるだろう」(りそなアセットマネジメントの戸田浩司ファンドマネージャー)との声が聞かれた。
TOPIXは0.07ポイント安の2730.88ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は0.03ポイント高の1405.63ポイントだった。プライム市場の売買代金は5兆0141億0500万円だった。東証33業種では、値上がりは精密機器やゴム製品、電気機器など10業種で、値下がりは石油・石炭製品や不動産、陸運など23業種だった。
決算などを手掛かりにした個別物色は引き続き活発。好業績や自社株買い、株式分割など材料が豊富だったソニーグループは8%高だった。一方、市場予想を下回る見通しを示したニトリホールディングスは16%安、楽天グループは3%安だった。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が2.39%安の643.52ポイントと、3日ぶりに反落した。 東証プライム市場の騰落数は、値上がりが482銘柄(29%)、値下がりは1140銘柄(69%)、変わらずは29銘柄(1%)だった。
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