ユーロ圏の一部大手銀、商業不動産評価で過度な楽観=ECB
ロイター / 2024年8月15日 11時17分
8月14日、欧州中央銀行(ECB)は公表した報告書で、ユーロ圏の一部大手銀行が商業用不動産の評価額をつり上げ、融資状況の悪化を隠蔽(いんぺい)している可能性があるとの見方を示した。写真はECB。フランクフルトで6月撮影(2024 ロイター/Wolfgang Rattay)
[フランクフルト 14日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は14日公表した報告書で、ユーロ圏の一部大手銀行が商業用不動産の評価額をつり上げ、融資状況の悪化を隠蔽(いんぺい)している可能性があるとの見方を示した。商業用不動産部門は急激な業績低迷に見舞われている。
商業用不動産価格は、借り入れコストの増大に加え、企業がコロナ禍後の状況への適応を目指す中で需要が低迷し、急落。昨年だけで10%近く下落した可能性があるとECBは試算している。
ECBは「銀行による資産評価方法において広範な問題が見つかった」と述べた。その上で、「金利上昇と需要低下が主要なセグメントを圧迫しており、借り手は債務返済の課題に直面する公算が大きい」と指摘。一部の銀行は不動産の市場価値を不適切に設定しているほか、市場の急減速に向き合わない銀行もあるとして、融資を裏付ける担保評価額が一部見積もりより低い可能性があると強調した。
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