ブラジル経済、いまは「楽園」でない インフレは制御＝大統領

　８月１４日、ブラジルのルラ大統領（写真）は、同国経済はいま「楽園」ではないと述べながらも、最近の消費者物価データが予想を上回っている中でもインフレは制御されていると強調した。写真はブラジルのブラジリアで７月撮影（２０２４　ロイター／Adriano Machado）

［サンパウロ　１４日　ロイター］ - ブラジルのルラ大統領は１４日、同国経済はいま「楽園」ではないと述べながらも、最近の消費者物価データが予想を上回っている中でもインフレは制御されていると強調した。

ブラジリアで行われたイベントで「ブラジル経済は楽園中の楽園ではない」と認めつつ、「制御されたインフレ」、賃金上昇、失業率低下を強調した。

ブラジル地理統計院（ＩＢＧＥ）が９日発表した７月のインフレ率は４．５０％と予想を上回り、ブラジル中央銀行のインフレ目標レンジ（３％プラスマイナス１．５％ポイント）の上限となった。中銀はインフレ抑制に必要ならば利上げに踏み切る姿勢を示しており、金融政策を巡る不確実性が高まっている。